カヤックフィッシングの必需品と言えば、ライフジャケット。
カヤック用のものは、PFD(Personal Floating Device 以下PFDはカヤック用を意味します)と呼ばれます。
実のところ、私は、釣用のライフジャケットを使用してPFDを使用していない。というかあまり必要性を感じていない。おしかりを受けるかもしれませんが・・・(^^ゞ
カヤックやカヌーと一言で言っても、その中には、激流を下るもの(ホワイトウォーター)から、サーフィンのように波乗りを楽しむもの(ウェイブ)、また湖を優雅に漕ぐものまで、非常に多岐にわたる。激流を下ったり、波に乗ったりするのは、そもそもそういったスリル自体を楽しむ遊びであり、転覆したり、沈することを前提とした遊びである。
しかし、我々が使用するフィッシングカヤックは非常に安定性が高く、滅多ことで転覆することはない。転覆してもカヤック自体が沈することは絶対にないし、落ちた海が川のような激流であることもない。
そういったことから考えると、フィッシングカヤックの転覆での危険性というのは非常に小さい(ホワイトウォーターに比べてという意味で)。むしろ、転覆そのものよりも、風や波の影響で流されてしまう(岸に戻れない)状況が一番恐ろしい。
そもそも、釣用ライフジャケットとPFDの違いは何なのであろうか?
私の認識では、大きな点としては、
・PFDは体とPFDそのものの固定がフィッティングベルトによる。股紐はない。(かなり体にピッタリとフィットするが、その分、体がきつく締め付けられる。)
・それに比べ釣用ライフジャケットは、ベルトは補助要素で、股紐で体が持ち上げられる状況になる。(その分、着用時はリラックスした状態となる。)
ということぐらいではないだろうか?
一般的に誤って認識されていることが多いのが、PFDの浮力である。結論で言えば、下記リンクを見ていただければ分るが、商品によってバラ付きはあるものの釣用もPFDもほとんど変わらない。
■代表的な例(ともに浮力7.5kg)
・PFD モンベル(montbell) ビッグウェイブ
・釣用ライフジャケット リバレイ RBB RBB ショートライフベストBV-03
逆に釣用ライフジャケットの大きなメリットは、とにかくその収容力。カヤックの上というのは、はっきり言ってほとんどものを置いておくスペースがない。それに反し、携帯電話、カメラ、ペンチ、ナイフ、タックルケース・・・と結構なものが手元に必要となる。特に私の愛艇フィールフリーノマドは、小型のカヤックということもあり、タックルケースさえ置くスペースがない。そういった状況の中、唯一収納できるスペースはライフジャケットのポケットになるのだ。また、釣用ライフジャケットは当然、ショアでも使用できますし、そもそも既に持っている人も多いと思います。
カヤックフィッシングにおけるライフジャケットの一番の必要性は、再乗艇できるか否かという点になると思う。
再乗艇をしたことがない人は、とにかく一度やってみれば分るが、それほど難しいものではない。最悪の場合を想定し、釣用ライフジャケットであえてベルトを緩めた状況でやってみたこともあるが、何度やってもほぼ問題なく再乗艇することができた。(ただし、これはカヤック本体の浮力の影響もあると思われる。フィールフリーノマドのような小型のカヤックは、艇自体の浮力が小さい分、再乗艇しやすいと思われる)
激流下りをするなら、釣用ライフジャケットのようにフィットしないものは使い物にならないが、カヤックフィッシングを前提にして、再乗艇すること自体が主目的であるのならば、釣用ライフジャケットでも十分その目的は果たせると思うし、体が締め付けられない、タックルが十分収容できるというメリットは大きい。
最後になるが、
・再乗艇の練習は必ずしておくこと!水温が高いこの時期を逃すな!
・釣用PFDを使用する場合は、股紐が生命線!竿忘れても股紐忘れるな!
なお、この記事は釣用ライフジャケットの使用を推奨しているものではありません。本当に大事なのは、ジャケットのタイプ云々でなく、安全が確保できかどうかです。本人の体型、スキル、ジャケットの種類、カヤックの種類・・・その組み合わせにより安全率は変わります。自分が自信を持てる装備で海へ漕ぎ出すことが重要です。
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