エギング考

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20070520aori.jpg私がはじめてエギングでアオリを手にしたのは、かれこれ10年前。
そのころは、まだまだエギングはメジャーなものでなく、エギングをしている釣り人に会うことも少なかった。
また、「エギング=夜釣り」というイメージが強く、今のように日中にエギングをすることは少なかった。
今から考えると恐ろしくイージーに釣れた。
各漁港の街灯下でエギをちょい投げし、見える範囲で2、3回ダートさせればどこからともなくアオリが現れて、エギを躊躇なく抱いていった。これは秋アオリの話だが、この時代は秋アオリも今ほど狙われることがなかったので、晩秋の漁港でもたくさんの固体が残っており、サイズもキロはいかないまでもなかなかのサイズが上記のようにイージーに釣れた。
しかし、エギングブームが到来し、週末にもなると各ポイントは人だらけになってしまった。
混雑した釣り場が何よりも嫌いなため、ブームの加熱とは裏腹に私自身のエギング熱は徐々に冷めていった。
20070520egi.jpg釣り場の混雑意外にもエギングにイマイチ力が入らない理由があった。
それは、春アオリである。志摩地方の春アオリではエギングに比べ圧倒的にアジの泳がせの方が釣果があがったからだ。
2000年頃に春アオリ狙いで某漁港に通ったことがあったが、アジの泳がせでは2kgアップがガンガン釣れているのに、エギではさっぱり釣れない。
地合になり、泳がせにヒットが続くと「おい、エギも投げろよ~」と場所まで譲ってもらうのだが、それでも釣れなかった。
見かねた地元の方がアジをくれるので、それをエギングタックルにくくりつけ泳がすと、ギューとアオリが抱いてくるのであった。
そんな経験を何回かし、また泳がせ(ヤエン)独特の面白さもあり、春アオリをエギで狙うのはなんだかバカバカしく思っていたりもした。
また、泳がせで1日中、釣り場に張り付いていることも多かったが、どうもアオリというものの生態が読めなかった。
普通の魚なら潮の動き始めとか、よく潮が動く時間とか食いがたつ時間に何らか傾向があるのだが、どうもアオリの食いが立つ時間というのは日によってまちまちで、効率よく釣れる時間というものが見えなかった。
短時間で勝負するスタイルを好む私としては、春アオリのターゲットとして面白さは見出せなかったのだ。
20070520egi2.jpgただ、ここで付け加えておかなくてはならない。私自身、しゃくりがかなり苦手であるし、また何も考えず単調な攻め方を繰り返すだけだったので、これが釣果のあがらなかった大きな要因の1つであることは確かである。
春アオリを再度狙ってみようと思った理由は色々とあるが、それについてはまた今度、書いてみたいと思う。
さて、この週末だが、この地方は恐ろしく強い風が吹いていて、土曜日は風裏になろう南伊勢(南島)方面へ出かけてみたが、風がぐるぐると回り、全く釣りになりませんでした。
先週の平日は、19:00頃から1度だけ釣りをする時間を作れ、30分程で2匹を釣りましたが、相変わらずのサイズ。
ただし、暗い中、シャローでかすかなアタリを捕らえてかけることが出来たので、なかなか満足感のあるものであった。
毎回の釣行で気づくことが色々とあり、なかなか充実感がある。

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