今年の最後を大物で締めくくろうと熊野の地磯へ。まだ暗い6時過ぎ、ヘッドランプの灯を頼りに山道を歩き始めた。初めての磯で、はっきりとした進入路が解らないが、地磯の猛者達が残した踏み跡を頼りに進む。急な崖を下り25分程でなんとか磯に降り立った。切り立った岩、濃いブルーな海、波長の大きなウネリ。普段見慣れている志摩の海とは、かなり表情の違う海。熊野磯に来た実感がわいた。とにかく投げなければ釣れない。適合ルアー50g~100gというロッドにPE4号&80ポンドリーダーというヘビータックルでとにかく投げる。投げる、投げる、投げる。このブルーな海の中に必ずデカイ奴がいると信じ、投げる、投げる、投げる。
しかし、5時間以上キャストで得たものは心地よい疲労感のみ。今年の締めくくりに気持ちの良い坊主を食らった。
ここで簡単に青物が釣れてしまうようでは、釣りなんて長くやっていなかっただろう。
「まだあんたには早いよ~また来いよ」そう海が笑っていた。
「また来いよ・・・」か。
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