梅雨の晴間。極端に気温が上がり、前日から列島各処で猛暑日の報道。
寝付けずに午前2時過ぎから用意を出発する。外へ出ると生暖かいが風がまとわりつく。
携帯で水位をチェックすると、朝の時点で+20cmほど。悪くないはずだ。
暗いうちから準備をする。ウェーダーでは厳しいので、速乾パンツ+ゲーターの組合せ。まず、今年一度も入っていなかったポイントに入るももの、空振り。すぐさま移動し、次のポイントへ入るがここも沈黙。
台高の山々が朝日を浴びはじめ、もうすぐ川にも暑さが降りてくる。
3箇所目。櫛田川によく見られるゴルジェ帯の淵。淵と言っても川幅が狭く、勾配もきついえためは、水深はあるが荒瀬といったイメージ。
平水なら攻めやすいがまだ水位が高く、狙いところがない。唯一、ルアーをなじませられる反転流にウェイビー7cmを入れて、10秒ほど、反転流でルアーを回しながら、底まで沈める。ワントゥィッチ目。いきなり重みがかかる。
食ったというより、すでに食っていたという感じ。
荒瀬から一気に引っ張り出し、ランディング。サイズはそこそこだが、やや細い。
スケールを当てると、30cmにギリギリ届かない29.5cm。引きはこの時期とは思えないほど、弱かった。
次は、かなりワイドなチャラ瀬のポイントへ。
30cmほどしか水深がなく、流石に魚は付いていないだろうという思いは、良い意味で裏切られて、数投でガツンとヒット。
先程の泣尺とは比べられないファイト。良いサイズと思いきや、25cm弱。
綺麗系な魚とは違うが、とにかく異様に太い。
小石ばかりであまり明確なポイントがないので、クロスにフルキャストし、ダウン気味にトゥィッチを入れていく。そして、U字のピークで、ドリフト気味に食わせの間を入れてやると、ゴツンと気持ちよいアタリが出る。
このパターンがハマり、瀬から5本のアマゴをキャッチできた。サイズは全て25cm前後なのだが、太い魚ばかり。川にジャブジャブと入りながら、瀬を打っていくのは実に気持ちよく、とにかく楽しい時間だった。
ここで少し思うことがあり、泣尺を釣ったポイントに戻り、流芯と対岸にある30cmほどスペースをダウンで攻めることに。
狭いスペースなので、すぐにルアーは流芯へ飲まれてしまう。しかし、答えはすぐに出た。
キャスト後のワントゥィッチで、いきなり派手に水面が割れた。食い損ねたか思ったが、ラインの先には生命感。急いで、合わせを入れて、流芯の流れの上を魚を滑らせて、一気に寄せた。ネットに掬いとると、思っていたより、サイズがあるというか、細長い。計測すると32cm。
本流の30UPというと、銀化して、太い魚が多いのだが、これは源流域のように細長い魚。しかし、ネイティブな感じは強くない。長さはあるが、何か物足りなさを感じる。パーマークは足跡のような不思議な形
体色は角度によっては、晩秋の婚姻色が出た魚体のようにやや金色化している。
この時点で9時前。すでに気温は30度位か。今日はまだまだ釣れると意気込み、その後、猛暑の川を歩きまくる。しかし、あまりの暑さのせいか、全くと言っていいほど反応がなく、19時までに1匹追加したのみ。
8週間連続の櫛田川通い。水温が上がりきるまでになんとか尺物を追加できたが、もう少し体高のある厳しいアマゴを釣りたいものだ。
DATA
ロッド:エキスパートカスタム EXC510ULX/イトウクラフト
リール:アルテグラ C2000/シマノ
ライン:スーパートラウトアドバンスVEP 4Lb/バリバス
ルアー:山夷50S トラウティンウェイビー65 リッジ56F TCミノー50F
水温:19度
水位:田引0.19→0.14
コメント
いつもお世話になります。
私は下手クソなのでサイズは尺には届きませんでしたが
やはりガンガン瀬が非常に面白かったです。
こられてましたか。
尺物が釣れたには釣れたのですが、細いためかパワーもなく、瀬の中で出た25cmの方が楽しかったです。
後半も同じようなガンガン瀬のポイントを回ったのですが、全く反応を出せず疲労困憊しました。
これからの本流は、厳しくなりそうな予感です。
JUNさん、こんばんはー!(`・∀・´)ゞ
やはりやりますなぁ。そして相変わらず綺麗な写真。
梅雨はもう少し続きますから、もう1本如何でしょう?^^
omedaさん
毎週通い続けて、なんとか尺とれました。
もう1本釣れますかねぇ?深い淵なんかだと、底の方でギラリと一瞬だけ反応するのですが、なかなかルアーを食わせるまではいかないです。
JUNさん、こんばんは。
気象庁は慎重ですが、梅雨・・・、先週末に完全に明けてますね。
どんどん条件は厳しくなりそうですが、この週末も是非頑張って、いい魚を見せてください!!
まさか・・・、もうすでに「浮力体」をポチっと購入されたのでは?(笑)
私は、この週末は釣りは休みです。しかし、娘とワンコと嫁釣れて櫛田に泳ぎに行ったりして(笑)
有名な三滝の写真も撮りたいとかねてから思ってます。
K2’T さん
九州南部は、平年より16日も早い梅雨明けとか。
例年、7月に入ると川の釣りは止めていたんですが、今年は、もう少しだけ頑張ってみようかと思います。暑さとシビアな反応で、どこまでモチベーションが続くか疑問ではありますが。
浮力体の前に、またまたルアーをポチりました。笑
櫛田は、アマゴ以外の魚や小動物も多いので、子供が川遊びするにも良い川ですね。良い週末をお過ごし下さい。
はじめまして。
フォールディングカヤックの購入をきっかけにカヤックフィッシングについて調べていたらこのHPを発見し、色々と山行に頂いていたんですが、気が付いたら眠っていたバスロッドを片手に櫛田川でアマゴを狙っていました(笑)
おかげ様で、2日前に生まれて初めて釣り堀でないアマゴをこの手に取ることができ感動してしまいました。ありがとうございます。
これからもJUNさんのレポートを参考にさせて頂きながら、川や海で色んな魚と戯れたいと思います。
ところで、質問なのですが、「U字」というのはどの様な状態の事を指していらっしゃるのでしょうか?お手数でなければお教え下さい。
montさん
こんにちは。渓流アマゴデビューおめでとうございます。
私も川通いが続き、カヤックはすっかり埃を被ってしまっている状態です。
御質問のU字ですが、ルアーをアップクロス(流れに対して上流斜め向き)にキャストすると、最初、ルアーは川に流されながら、やや斜め下を向いています。リトリーブをしていくと、自分の立ち位置より下流へ流れていき、やがて下流のピークでは、上向きになり、ルアーを回収することになります。
この下向きから上向きに方向を変える瞬間は、ルアーが魅力的な動きになりますし、ルアーを追いかけてきた魚にとっても大きなバイトチャンスになります。この動きを、川の釣りではU字とかU字効果などと呼びます。
ただ、ルアーをアップクロスに投げて、普通に巻けば、ラインは流れによりはらんだ状態になり、ルアーの奇跡は、必然的にU字形を描くので、特段、テクニックとして意識しなくても良いかもしれません。
しかし、流れを見ながら、わざと強い流れをまたがせて、その部分に意識的にラインを先行して流せば、より深い角度のU字を描くことができますし、U字のピークを魚が居る流芯へコントロールし、リアクションで食わせたりできます。
この日は、U字のピークを流芯(とってもチャラ瀬なので、やや流れがヨレる部分)へコントロールしながら、ピーク時に一瞬ラインテンションを抜いたり、ロッドを立ててノーアクションの状態を作ってやると、気持ちよく魚が食ってくれました。
私もまだ不慣れで、流れの強さや立ち位置によって、なかなか思ったようなコースに行かないことも多々あります。
下手な文章では分かり辛いと思いますので、「U字効果」「U字 ミノー」などで検索してみてください。もっと分かり易い解説があるはずです。
それでは、また何かあれば御質問下さい。
櫛田川でお会いしましょう。
ご返答ありがとうございます!
な、なるほど…!
U字の意味だけではなくて、そのテクニックの奥深さに驚きました!!自分なりに色々と工夫すれば釣れるのかな、と思っていたのですが、上記の説明を見て自分の認識の甘さに気づけました。
今日も松阪は雨が降ったので、この雨による濁りが取れてきた頃がまたチャンスですかね!
御親切にありがとうございました。
では、また櫛田川で!
ご無沙汰しております。
いつもこっそり覗いております。
立派な魚、そして綺麗な画像 さすがですね。
水が気持ちよい季節になってきましたね。
三重県を離れ和歌山にいますが川の綺麗さは三重県のほうが
格段に上と思います。
もちろん和歌山にも綺麗な場所いっぱいあると思いますが
近場にはありません。
釣りでは大した結果出せませんでしたが宮川・櫛田川は印象に残った河川です。
海のイメージありますがすっかり渓流にはまってしまったようですね。
そろそろメッキのシーズン、気がむきましたらそちらの釣行記もお願いします。
まさおさん
御無沙汰してます。
和歌山の方が良い川がたくさんあるイメージがありますね。ノボリの聖地、熊野川もありますし。
メッキもあと1ヶ月もすれば釣れだしますね。
アマゴ用ミノーがたくさんありますんで、のんびりと遊んでみます。