20ルナミス100MHのインプレ「青物、磯ヒラでも十分使える」

3.5

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最先端の技術盛り盛りロッド

まずは、日本サッカー予選突破おめでとう!勝利の興奮で眠れないので、早朝から記事書きます。(笑)
本日は、シマノの人気のシーバスロッド、ルナミスの実釣インプレです。


まずは、公式ウェブでスペックを確認してみると、スパイラルXコア、Xガイド、ハイパワーX・・・

どんだけ「X」好きなんや!

続いて、カーボンモノコックグリップ、ナノピッチ、CI4+・・・
とにかく最新鋭の技術が惜しみなく注ぎ込まれていてスペックお化けなロッド。

想像以上に「軽くて!強くて!高感度!」ではありますが・・・

基本的に磯ヒラスズキで使ってみたインプレになります。
それでは、詳細なインプレいきます。

なぜルナミスを購入したのか?

このロッドを購入する前に使用していたのが、ジャンプライズのツーリミットマルチ103です。このロッドのインプレに興味がある方は下記の記事をどうぞ。

ツーリミット103マルチのインプレ「クセが強い人が作った、クセが弱いロッド」
クセが強い人が作った、クセが弱いロッド はい。いきなりですが、ツーリミット103マルチ(TWO LIMIT 103 Multi) のキャッチフレーズを作りました。 「クセが強い人が作った、クセが弱いロッド」 そんなことで、この...

このロッドは、中弾性が特徴のロッドで非常に使いやすいロッドだったのですが、なんと磯で転倒して折ってしまいました。購入から1年未満だったので、保証で修理しようかと思ったら、免責額が20,000円超えなんですよね。しかも両ピースとも折ってしまったので、片方は免責さえ使用できないということで、結局、新品を買う方が安いということになってしまいました。

長い釣り歴で気にしたことなかったですが、大手メーカーと小さいメーカーでは、免責額が全く違うので注意が必要です。ジャンプライズは20,000円超えでもシマノだと上級モデルでも5,000円くらいです。まぁ買うときに、折れた時のことは考えないですけどね。

で、ツーリミットは気に入っていたのですが、同じロッドを買うのも何だか面白くないなということで、全く反対の高弾性ロッドを買ってみようってことで、すぐに入手できるシマノのルナミスを買ってみました。

パワーはMHの一択なんですが、長さは10ft、10.6ft、11ftとあり、普通の磯ヒラなら11ftが使用されることが多いとは思うのですが、この地方は足場の高い磯が少ないですし、これまで10.3ftで長さが足りないなと思う場面がそうなかったので、10ftにしてみました。もともと短めのロッドが好きですしね。

ロッド購入時の懸念

実は、まともなシーバスロッドをもう15年以上買ったことないんですよね。シーバスに使っているのは、15年以上前のモアザンとかダイコーのレガーロとかもう骨董品レベル。たまにエギングロッドやベイトバスロッドを流用したり。

そんなことで、最新のシーバスロッドの強度とかサッパリとイメージ湧かなかったのですが、シマノの売れ筋ロッドなら、そんなに間違いないでしょということで勢いで購入。

ロッドを実際に使ってみてのインプレ

外観をツーリミット103と比較して

まずは、見た目ということでツーリミット103と比較してみます。

上:ツーリミット
下:ルナミス100MH

ブランクはスパイラルXコア、ハイパワーXといった技術によりカーボンテープがX型に巻かれており、見るからに強度がありそうです。

そして、ツーリミットより若干太いです。ただ、ルナミスの素材の方が弾性が高いので、太くてもブランクの厚み自体は薄いと思われます。

高弾性で繊細なロッドかと思いましたが、意外とガッシリとしているというのが第一印象です。

カーボンモノコックグリップ採用の超軽量ロッドなのだが・・・

10ftで40gまでのプラグ、56gまでのメタルジグが背負えて、ロッド重量は、なんと167g
軽いですよ。
もうヘビーなバスロッド。

持ってないのと同じ!と言いたいところですが、実はそうでもないんですよね。

まぁ見ていただきたいんですよ。この先鋭的なグリップ形状。カーボンモノコックグリップです。

バスロッドのポイズンアドレナなんかに以前から採用されていたグリップです。今や入門バスロッドのゾディアスにまで搭載されてますから、特段、高級な技術でもないようですけどね。

あ、磯竿なんか、そもそも同じような一体型形状ですよね。

これって、感度を優先するライトゲームならいいんですけど、磯ヒラスズキや青物などそれなりにハードな釣りには向いてない気がしますね。すぐに傷付くし、下手すると割れてしまいそう。(検索しても破損したというのは出てこないので、意外と強いのかな?)

で、シマノシーバスの最高峰であるエクスセンスジェノスを見てみると、やはり磯ヒラスズキを意識したモデルは、普通のグリップ形状なんですよね。

まぁルナミスのような汎用性の高いロッドは、フラットやシーバスに使用する方も多いというかこちらがメインになるので、感度重視の設計で仕方ないのかもしれません。

そして、このカーボンモノコックグリップですが、強度の心配だけでなく、グリップ部重量が軽いためか、どうしてもロッドの先重り感が強くなるように思います。

実際に100MHに20ツインパワー4000XGをあわせて、指でバランスをとってみると、リールシート付根より20cm程前にバランス点があります。

ツーリミットより軽量で張りのあるロッドなのですが、リールをセットして実際に持ったバランスでは、圧倒的にツーリミットの方が快適に感じました。

青物でも全然使える強度

このロッド、思いのほか強いです。
青物のワラサクラス(3kg~4kg)程度を数本掛けましたが、ほぼドラグロックでゴリゴリと強引に寄せられます。

ドラグの設定は、3kg程度なら大丈夫ぽいです。

高弾性ロッドなんで、急に限界が来て破損してしまうことは十分あり得るので注意が必要ではありますが、こんなに軽いロッドなのに、かなり強度はあります。

ロッドの調子は

MHなのでこんなものかもしれませんが、結構固いです。
例えば、バチパターンのシーバスのようにバイトが弱い巻きの釣りにはほぼ使えないと思います。磯ヒラスズキでも風や潮を使ってスラッグをコントロールすれば問題はないですが、ラインが張りきったタイミングでのバイトはやはり弾いてしまいますね。

魚を掛けた後は、硬いとは言え意外と粘りは感じます。ただ、曲げると高反発なので、掛けた魚のコントロールが少し難しい気がします。中弾性ロッドだと、ロッドで貯めを作れるのですが、高弾性は貯めを作る前にロッドが反発してしまい思ってもない方向に魚が走る気がします。これは、慣れなんでしょうけどね。

感度は必要十分

この価格帯でグリップまでカーボン一体型となれば、感度が悪いってことはあり得ません。私は、磯ヒラスズキや青物といったあまり感度を重視しない釣りをしているので、感度については強く言えませんが、普通に釣りをするには必要十分な感度です。

キャストフィールは?

ロッドがかなりシャキッとしているので、キャストは軽快です。強風が吹くような条件でも、問題なくキャスト出来ます。キャストしてからのティップ部のブレも小さいですし、おさまりも早い。そして、しっかりと曲げ込んでやれば、強い反発でバヒューンと気持ちよく飛距離が出ます。

ぶっ飛び君のような30g前後のシンペンが一番、飛ばしやすい印象かな。

12cmより小さいミノーになってくると、ロッドがあまり曲がらないので、遠心力で飛ばすイメージ。これでも十分な飛距離は出ますけどね。
ただ、気持ちよく飛ぶリリースポイントはやや狭いシビアな感じはありますので、あまり力んで投げるとキャストミスしてしまうこともあり得ます。

前に使っていた中弾性のツーリミットより明らかに飛距離が出ますが、キャストの容易さはツーリミットに軍配が上がります。

適合するリールのサイズは?

私は20ツインパワー4000XGを合わせて使っていますが、先程書いたように、やや先重り感はあります。
ただ、そもそも軽いロッドではあるので、使ってしまえばそれほど気にはなりません。

ルナミスのインプレまとめ

今日は、シマノの人気シーバスロッド、ルナミスのインプレでした。

新しいテクノロジーがふんだんに使用されており、軽くて強くて高感度でシャキッとしていて、いかにも最先端な感じのロッドです。
MH(ミディアムヘビー)なら、強度的にも磯ヒラスズキやワラサクラスまでの青物なら十分に使用できます。ジグは使ったことないですが、このシャキッとしたブランクスなら、30g前後のライトジギングもこなせそうな気はします。

買って後悔することはないと思いますが、大手メーカーの汎用型モデルであるため、特定の釣りにバッチリはまるかと言えば、そこはやや満足度が低いと思われます。
シーバスや磯ヒラスズキに使用するには、もう少しティップ部に柔らかさが欲しい気がします。

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