釣りばかりしている社会人不適合者のJUNです。
皆さん、ロッドのメンテナンスってやっていますか?
「釣りから帰ってきて、そのままだなぁ」
「タックルは、車に積みっぱなしだなぁ」
という方は要注意。
私は、釣り歴の長いこともありますが、10年以上使い続けているロッドが結構あります。
カヤックフィッシングで毎回使っているテンリュウのレッドフリップは12年間、本流アマゴやショアメバルで使っているウエダのサーフェイストゥイッチャーは13年間も使い続けています。
あ、ティップラン用として使っているメバルソリッドロッドなんかは、15年以上使ってます。
これらは、ロッドを毎回メンテナンスしているおかげかと感じています。
今日は、ロッドのメンテナンスのメリット、そしてその方法ついて解説します。
ロッドのメンテナンスをしないと発生するトラブル
ロッドのメンテナンスをしないと発生するトラブルは下記の2点。
ロッドが損傷する(特にガイドの腐食)
金属が塩によって、腐食し(錆び)やすいことは、みなさんご存じかと思います。
では、ガイドは全て金属かと言われますと、そうとも限りません。
ダイワから出されているAGSガイドは、金属ではなく、カーボンです。よって、AGSガイドは腐食することは基本ありません。
ただ、AGS以外のガイドは、ほとんどがチタンかステンレスです。
チタンガイドは、高級モデルに採用されています。
定価5万円以上のロッドならチタンガイド、5万円未満ならステンレスガイドが多いイメージです。
ダイワのシーバスロッドで言うなら、モアザンはチタンガイドですが、ラテオはステンレスガイドです。
チタンガイドですが、チタンは極めて腐食に強い金属です。全く腐食しないかと言えば、そうではないですが、通常は、ほとんど腐食しないと考えて大丈夫です。
次に一般的なロッドに採用されているステンレスガイド。
ステンレスは、一般的に腐食に強い金属です。特に大気中では、ほとんど腐食することがありません。
しかし、残念ながら塩分に対しては弱く、腐食が発生してしまいます。ガイドに付着したら数日で錆びるというほどではないですが、放置しておけば、必ず腐食します。
よって、ステレンスガイドを使用したロッドは、メンテが肝心になります。
また、ロッドとリールを繋ぐリールシートにもステンレスがよく使用されています。この部分もよく腐食が発生する箇所です。
ラインが損傷する。(ラインに傷が入り、ラインブレークにつながる)
釣り場に到着し釣る気マンマンでフルキャストしたら、「パチン」と高切れして、ルアーだけめちゃくちゃ飛んでいったーー!
てな経験はありませんか。
その原因の1つがこれです。
釣行後にロッドを洗わずに、次の釣行をすると、ガイドには、塩分が付着しています。
この状態のままキャストをすれば、ラインは、塩分が付着したままのガイドを通ることになり、最悪の場合、摩擦でラインブレークしてしまいます。
ブレークまでしなくても、摩擦により、毛羽たちが生じたり、ダメージを受けてしまいます。
ロッドのメンテナンスのメリット5点
ロッドのメンテナンスするメリットは下記の5点。
ロッド、ラインの寿命が延びる
これは、デメリットの裏返しですが、メンテをすることによりロッドの腐食とラインの塩による摩耗を防ぎ、その結果、ロッド、ラインの寿命が長くなります。
ロッドの損傷を早期に発見できる
ロッドをメンテナンスにしていると、ガイドスレッドのヒビやガイドリングの割れなどに早く気が付くことができます。
特にガイドリングに傷が入ると、すぐにラインブレークしてしまいます。
以前、あわせ切れ(しかもロッド付近での高切れ)が連発した日があって、現場では原因が特定できなかったのですが、帰宅してから、ロッドをよく確認してみると、第二ガイドのリングに傷が入っていました。試しにラインをそこで擦ると、すぐにブレークし、納得したことがありました。
それ以来、ガイドのリングについては、メンテのたびにチェックをするようにしています。
飛距離が伸びる
ロッドのメンテナンス、特にガイド部を綺麗に保ちコーティングすることにより、ラインとガイドとの摩擦が減り、飛距離が伸びます。
糸がらみが減る
釣りをしていると、穂先にくるくるとラインが巻き付くことが良くあると思います。
これって、からんでいる時に魚がかかったり、ジグをしゃくると、穂先が折れてしまうんですよね。
メンテすることにより、ロッドとラインの滑りがよくなり、糸がらみが減ります。
汚れが付着しにくくなる
ロッドのコーティングをしておくと、塩や水垢などが付きにくくなります。そうすると、次のメンテナンスが楽になるという好循環を生み出します。
では、ここらは、具体的にロッドメンテナンスの方法について解説します。
ロッドのメンテナンス方法
とにかく水洗い
メンテナンスと言っても何も難しいことはしません。
釣りから帰ってきたら、ロッドとリールを水洗いするだけです。
リールは、ロッドからしっかりと取り外します。リールを付けたままにしますと、ロッドとリールの接続部が腐食したり固着したりします。下手すると、リールが外れないという事態におちいります。
ちょっとしたメバリング程度なら、毎回外さなくても大丈夫ですが、オフショアやウェーディングなど道具が塩まみれになる釣りの場合は、必ず外します。
そして、とにかく全体に水(または、ぬるま湯)をかけて、汚れを落とします。
あまりメンテナンスをしてなくて、汚れがひどい場合は、中性洗剤で洗います。洗剤を使った場合は、成分が残らないようによく洗い流して下さい。
特にガイド部は、塩や水垢が溜まりやすいので、古い歯ブラシ等を使い軽くこすってやると、完璧です。
その際に、ガイド部に曲がりや割れ、傷等がないかチェックしておきましょう。
リールは、機種により扱いがかわります。
シャワー洗浄OKの機種なら、リールも水洗いします。
(おススメはしませんが、私は、古いリールでも気にせずに長年水洗いしてます。)
まずは、ドラグをしっかりとしめましょう。
次に前方からシャワーで水をかけます。後方から水をかけると、リール内に水分が侵入するので注意しましよう。塩が溜まりやすいラインローラー部、ハンドル部なんかもしっかり水を流します。
(夢屋(シマノ)のハンドル部がよく腐食するように思うのですが、私だけかな?)
ラインは、スプールを外して塩抜きまですれば完璧ですが、まぁシャワーでスプールを流しておく程度でも大丈夫です。
一通り水洗いが終われば、よく水を切り、ロッドもリールも乾いたタオルでよく吹きます。
リールは、スプールを外して、内部の水も拭き取っておきます。その後、必要に応じて注油等を行います。
リールは、洗浄が終わったら必ずドラグを緩めて下さい。締めたまま保管すると、ドラグがへたります。私は今でもよく忘れてしまいますけどね。
ボナンザでコーティング
ボナンザって、知ってます?不思議なネーミングではあります。
(→公式サイト)
これ、私の40年以上にわたる釣歴の中でも、かなり長いスパンで使い続けている製品。
多分、小学生の頃から使ってますので、もう30年以上になるのかな。
私の小学生の頃は、「釣りトップ」という子供向け釣り雑誌がありまして、もうこれが唯一のバイブルだったわけです。
その雑誌の中にこのボナンザの広告だったか、記事だったかがあり、それから使い続けているんですよね。
簡単に言うと、釣具の表面をフッ素樹脂コーティングするケミカルなんです。
特徴は、公式サイトが分かりやすいので、転記します。
私が子供の頃は、「ベイトリール飛距離絶対主義」で、仲間の中で一番遠くまで投げれるともう神な訳です。
そこで、ちょっとチート気味ですが、私はこのボナンザをこっそり使い、鼻高々にしていた訳です。
それ以来、長い間、使い続けています。
使ってみれば、分かりますが、ロッドの表面がもうツルツルになるんですよね。まず、ガイドの摩擦が少なくなり、飛距離が伸びます。
そして、ロッドやガイドへの糸がらみがかなり減るんですよね。
水も弾きますし、汚れも付着しにくくなります。
スピニングリールのラインローラーやベイトリールのレベルワインドにも必須です。
リールのボディに塗っておくと、砂が付き辛いというメリットもあります。
ちなみにボナンザには、下記のようにたくさんの種類があります。
ロッド・ガイド用やリール用という製品もあるのですが、これらは、ふき取りがいらず手軽に使えるのですが、その分、効果や持続性も弱いのでおススメしません。
上記の表の「水溶性」と書かれた製品がおススメです。
製品の違いは、液体の状態で、ミストタイプか乳液タイプかスプレータイプかの違いです。
ちなみに私は、長年ミストタイプのボナンザセレクト50を愛用していましたが、今は、乳液タイプの方が使いやすいように思います。
【おススメ】乳液タイプならボナンザワンタッチ 50g
ムースタイプならボナンザスプレー
価格と量でいくなら、ボナンザスプレー PRO-100
また、袋から取り出してそのまま使えるコート剤を不織布に含浸させたタイプもあります。
昔は、これしかなくて使っていましたが、コストを考えると、ミストやスプレータイプが良いと思います。
ボナンザの使い方
水溶性タイプについては、乾いた布(ティッシュで十分です)にボナンザを付けて、ロッドに薄く塗ります。ガイドにも綿棒を使ったり、ティッシュをこより状にして、塗っていきます。
リールのラインローラー、レベルワインドにも忘れずに。
そして、ボナンザが乾ききる前に(すぐに乾いてきます)、綺麗な布(ティッシュ)でふき取れば完了です。ふき取る時には、もうね、ロッドがびっくりするくらいツルツルしていますので、効果が分かると思います。
最初に使う時は、上記作業を2、3回繰り返すと、より効果的です。
*公式ページにも写真入りで解説があります。(→公式ページ)
ロッドメンテナンスの頻度
ロッドメンテナンスの頻度
水洗い
必ず毎回やる。面倒でも、せめて塩だけは落としましょう。
ボナンザ
これは頻度が多いにこしたことはありませんが、ツルツル感が無くなってきたら、やりましょう。まぁ釣行5回に一度とかでも全然大丈夫です。
まとめ
以上、ロッドのメンテナンスについて解説しました。
メンテナンスと言っても、洗って汚れや塩を落とし、ボナンザでコーティングするだけです。
たったこれだけのことでロッドの寿命も延びますし、糸がらみなどのトラブルも随分減り、飛距離も伸びます。
何でも使い捨ての時代ですが、趣味の道具ぐらいは、愛情を込めてしっかりとメンテナンスして、長く使っていただけたらと思います。
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