はぁー週末には台風が来てしまいそうですね。
しかもその前後も雨が続くような予報です。
台風が直撃となれば釣りなんてしてられませんが、多少の雨だけだったら、竿を出したくなるのが釣り人。
そんなことで、今日は、以下の2点について書いてみます。
・雨の日に快適に釣るための対策、服装について
雨の日の釣りは好きですか?
雨の日の釣り好きですか?
最近は、釣果よりも快適な釣りを優先させていることもあり、雨の中の釣り回数は減りましたが、若かりし時は、好んで雨の日に釣りをしてました。
やっぱり雨の日って、釣れるんですよね。
では、何で釣れるんでしょうか?
雨の日に魚が釣れる理由
濁り
狙う魚種にもよりますが、汽水域のシーバスやチヌ、河川のアマゴなど、濁りが入るとことで、極端に活性が高くなる魚は少なくありません。
あまり知られていませんが、根魚(特にカサゴ)も雨によって活性が高くなる時があるんですよね。個人的には尺を超えるようなカサゴを釣ったり、浅場の捨て石で根魚を爆釣したのは、ほとんど雨の濁りの時です。
私の場合、シーバスゲームに限って言えば、夜のウェーディングなんてもう何年もやっておらず、濁りが入った後のデイゲームばっかりです。
濁り入ったら、もう別物というぐらい釣りやすいんですよ。
写真のシーバスも濁りのデイゲームでとった75cm。
濁りは、魚自身が鳥などの外敵から身を隠せますし、またエサのベイトフィッシュからも見つかりにくいため捕食行動が盛んになります。
また、濁りが発生するということは、水量も増えていますから、エサとなるベイトが流れの緩い部分にたまるので、ポイントも絞りやすくなります。
釣り人の仕掛けや姿も見え辛くなることから、警戒心が薄れる効果もあります。
溶存酸素
雨が水面を叩きつけると、水に溶け込む酸素量が増えます。水槽でエアーポンプでぶくぶくとしているのと同じような感じです。
そうすると、水中のプランクトンの活性が上がるわけです。プランクトンの活性が上がると、それを捕食する小魚も活性が上がり、更にその小魚を捕食するフィッシュイーターの活性まで上がるということです。
ただ、シャローなエリアは影響が大きいと思いますけど、ディープやるジギングなら、あんまり関係ないでしょうね。
エサの供給
河川が絡むポイントなら、雨の増水によって、アユやハヨなどの小型魚が海まで流されてきます。こういった流れに負けてしまう魚は、フィッシュイーターの恰好のターゲットになります。
また、魚だけでなく、強い雨により、堤防に生息しているカニや貝類、フナムシなども海中へ運ばれてきます。
簡単に食べられるエサが居るなら、当然、魚達の活性が上がります。
ローライト
雨の日ってのは、基本、太陽は照っていません。ローライトってのは、つまり薄暗いってことです。
薄暗いことにより、朝マズメや夕マズメのように魚の警戒心が薄れます。
また、薄暗いことにより、ラインや人間そのものも認識しにくくなりますので、魚も簡単に口を使ってくれやすくなります。
釣り人が少ない
昨今の釣りにおいては、この理由が最大の利点かもしれません。
雨の日は、やはり釣り人が少ないんですよね。居ても、結構コアなアングラーが多く、ワイワイ騒いでいる団体や家族連れなどが少なく、釣りがしやすい。
人が多いと、入れるポイントは限られますし、狭いポイントへ入っても、キャスト出来るコースは、ほぼ正面だけで、ただただ単調にキャストを繰り返す釣りになってしまいがち。
また、隣の方とラインがクロスしたり、望まぬトラブルも増えます。
私は、自由に釣りが出来ないのが何より嫌いなので、先行者が居るようなポイントへは極力入りませんが、やはり雨の日となると、かなり人が減り、タイミングが良ければ1級ポイントに入れることもあります。
人が減れば、当然、魚へのプレッシャーが小さくなりますから、魚は釣れやすくなります。
連日、エサが巻かれている釣り場だと、そこにベイトが溜まることもあり、空いていると思わぬ獲物が釣れることもありますしね。
気圧の変化で活性が上がる?
良く雨の日や低気圧が近づくと気圧が下がり、魚の活性が上がりやすいという記述を見ます。
ただ、個人的にはそれはどうなのかな?と思います。
単純に水深1mなら約100hpa(ヘクトパスカル)の水圧がかかっている訳です。
よって、魚が1mの水深を移動すると、100hpaもの圧力差が生じます。
で、話を地上に戻して、これを気圧で考えますと、普通の気候なら気圧は、1010hpa前後でしょうか。
これが台風が来て、なんとか釣りに行ける範囲の天候なら、気圧が下がっても990hpa程度です。
その差は、
1010-990=20hpa
20hpaは、水深で考えればたった20cm程度の差でしかありません。
極端な浅場に生息するアユやアマゴなどの渓流魚なら、少し影響がありそうにも思いますが、ボトムから何メートルもジグを平気で追いかけてくる魚からしたら、たかが20hpa程度の気圧差が影響するとは思えませんが、どうでしょうか?
雨の日に釣りがしたくない理由
雨の日に釣りがしたくない理由は、単純に「辛い」「寒い」「蒸れる」「準備や後片付けが面倒」・・・といったことがあげられます。
晴れの釣りに比べれば、やはり雨の釣りは、何かと不快ではりますが、こられのマイナス要素を少しづつでも軽減すると、かなり快適度が高まります。
次からは、雨の中で、少しでも釣りが快適にできる対策、服装ついて解説します。
雨の日に少しでも快適に釣りをする対策、服装
レインウェアはやはりGORE
まずは、レインウェア。
当然、雨に強く、蒸れにくい透湿防水素材のものが必要になります。
透湿防水素材は、各メーカーから色々出ていますが、やはりゴアテックス (GORE-TEX)が長年の実績から一番ではないでしょうか。
私の場合、もう25年以上前になりますが、登山着を兼ねて、ゴアテックスウェアを買い、使っていたわけです。ただ、ゴアテックスと言っても、100%蒸れない訳ではないんですよね。透湿機能を上回る汗をかけばそれなりに結露もしてしまいます。
そんなことで、どうせ蒸れるなら安いのでいいやと、別の透湿防水素材のレインウェアを使ったことがあるんです。
それで、冬山に登ったら、もうウェアの中が汗でビショビショになり、それが冷えてきて、もう死にそうになったんですよ。そんな経験から、「あ、やっぱりゴアテックは偉大だな」ということで、それ以来、ゴアテックスしか買ってないです。
で、何を買うかと言えば、もう私の場合は、雨の日に恰好良さと求めてないので、モンベルのレインダンサー一択です。これを選んでいるのは、ゴアテックスのレインウェアーで一番安いというだけです。
安いゴアテックスならレインダンサーです。
ただ、1つだけ欠点がありまして、最近のレインダンサーは、フードを格納できないところです。
昔のモデルは、フードを襟元に折りたためたのですが、現在のモデルは、上級モデルのストームクルーザーしかフードの折り畳みができない。ただ、それだけで6,000円も高くなるので、微妙です。
後述するレインハットを被るなら、フードは格納できた方がいいんですけどね。
まぁ自分は諦めて、フード格納できないレインダンサーを使っています。
最近では、ワークマンのレインウェアもなかなか使えるとは聞きますので、釣りだけしかレインウェアを着ないという方は、検討の余地はあるかもしれません。
レインハットが快適過ぎる
私が雨の日の装備で超おススメなのがレインハットです。これはマジで世界観変わります。
これを使い始めたのは、渓流アマゴ釣りにドップリとハマっていた時なんです。
渓流釣りは、次から次へとポイントを叩きながら、川を上っていくため、結構な運動量になるのですが、梅雨時の雨の日にカッパのフードを被ると、凄い湿気で、それが全てフード部分から出てきて、偏向グラスがすぐに曇ってしまうんです。
ただ、渓流では偏向グラスは必需品で、これがないと魚が隠れている石や魚のチェイスが確認できない。
そんな時に、試しにレインハットをかぶってみたんです。
そしてら、もう別次元に快適。
偏向は曇らないし、レインウェア内の蒸れも解消。
そして、視界が広くなるという大きなメリットに気が付きました。
フードを被っていると、首を左右に振っても、フードの中でだけ首が動くので、どうして左右の視界が狭ります。これが、レインハットだと全く問題ない。晴れの日と同じでストレス0なんです。
これ、常に四方の安全に気を配る必要があるカヤックフィッシングにも最適ですし、オフショアでも弱雨の時は、フードでなくて、これ被ってます。
おススメのレインハット
アウトドアリサーチのシアトルソンブレロ
私が使っているのは、アウトドアリサーチのシアトルソンブレロ。
5年位前までは、レインハットを言えばアウトドアリサーチってくらい定番商品でした。
それなりにおしゃれですし、カラーリングも良いし、ツバが広くて、おまけに写真のように左右のベルクロでカウボーイハット風にも被れるという商品です。
欠点は、内側がフリースのような生地で、真夏だとちと暑いんですよね。
現在は、通気性の良いハットに、防水カバーを被せるタイプもあります。ただ、素材がゴアテックスではありません。
OR(アウトドアリサーチ) サンシャワーソンブレロ
ノースフェイスのヘアバンド ゴアテックスハット
これは、友人が使っていますが、なかなかオシャレで普段使いでも全然OKですね。
価格もアウトドアリサーチより安いですし。
偏向グラスの曇り止め
偏向グラスって、汗書いたりすると、どうしても曇るんですよね。
昔は、良い曇り止めがなかったのですが、今は、強くて長持ちする曇り止めがあるんです。
曇り止めも色々な商品があるけど、売れ筋の商品は、サングラス不可だったりするので注意が必要。偏向とかサングラスには、サイモンのものが強力で有名。
この商品は、缶ケースの中に入っているクロスでふき取るだけでかなり強力な曇り止めになるので使いやすいです。缶ケースも直径55mmとかなり小さいんですよね。
しっかりとよく拭けば、かなり強力に利きます。
雨の日に釣りに出かけて是非大物を
以上、雨の日に魚が釣れる理由、そして、雨の日に快適に過ごせる装備について書いてみました。
個人的にはとにかくレインハットがおススメですね。
レインハットと言っても、普段から全然被れますからね。
しばらく雨が続きそうですので、人の少ない雨の日にこっそり出かけて、思い出に残る良い魚を釣り上げて下さい。
私も、雨の中、リバーシーバスに行こうと思ってます。
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