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さて、本日は最近、磯で調子の良いタックルハウスのTKRPでのヒラスズキ狙いについて、ルアーインプレ(レビュー)も兼ねて書いてみたいと思います。
TKRPとは
TKRPの正式名は「Tuned K-TEN リップルッポッパー」。
サイズが90mmであることから、一般的には「TKRP90」と表現されることが多いこのルアー。
フローティングとシンキングの2種類があり、公式サイトでは、「TKRP”9/12″」「TKRP “9/14″SINKING WORKS」と表示されている。
随分と古いとルアーではありまして、発売から15年程経過していると思います。私もソルト歴は30年程ありますので、発売された当初から知っていたのですが、今になってこのルアーの威力を感じているところです。
なお、タックルハウスの二宮氏が手掛けるルアーには、名前でなく記号が付けられている。
これは、二宮氏の下記のような考えによるものです。
→https://tacklehouse.co.jp/ktenlab2/2008/02/15/15/02/19/2579/
TKRPはポッパーでなくミノー
このルアーの特徴は、見た目はポッパーですが、なんとミノーの動きが出来ること。
いや勿論、ポッピングさせれば、当然、ポッパーのように使用出来ます。
ただ、このルアーの特徴は、タダ巻きすれば、水面下ギリギリのレンジを泳ぎ、時より水面に顔だけ出してはまた潜るというなんとも複雑なアクションをオートマチックに演出出来てしまうところです。
まぁ公式サイトにもっと丁寧に書いてありますね。
→https://www.tacklehouse.co.jp/product/tkrp.html
そして、この水面直下を泳ぎ、たまに頭だけ水面に出す動きというのは、このエリアの秋のメインベイトであるトウゴロウイワシの動きに非常に似ているのです。そして9cmというサイズ感もまたしかり。
そんなことで、見た目はややポップなんですが、所謂、マッチザベイトなルアーでもあります。
TKRPの使い方
ルアーの能力を信じて、タダ巻きすべし!
ポッパーの形状でミノーの動きが出来るということから、ポッピングしたり、ストップアンドゴーしたり、真っすぐ引きしたり・・・使い方は多彩ではあるのですが、こいつの真骨頂はタダ巻きにあると思います。
気を付けるのは、巻きながらの水面の釣りになるので、ラインを張らきらずにラインスラッグを調整し、フッキング率を上げることくらいです。
ただ、ロッド保持の高さやリーダーの太さ、塩分濃度などによって、微妙にアクション、レンジがかわるので、ルアーの動きを見ながら、リトリーブスピードを工夫しましょう。
TKRPでの実釣
前回の釣行記でも書いたのですが、青物、ヒラスズキの混成ナブラ。
この時は、ルアーがアピールしてしまうと青物が先に食ってしまう状況。ヒラスズキは、青物ナブラに着いていても、積極的に捕食せずに、シモリ際で静かにベイトが射程圏内に入ってくるのを待っていることが多いです。
ガボガボやってる青物を完全無視して、シモリや磯際の引き波に乗せるように、丁寧にプレゼンテーションすると磯際からヒラスズキが突き上げてくれました。
次はかなりスレ気味のシビアなヒラスズキを釣ったパターン。
1日目。
朝の時合。独立したシモリ裏で小型ベイトを捕食するライズをする姿を確認。
小型ミノーを通すもののサッパリ反応しない。
2日目。
同じく朝の時合。サラシのタイミングでペンシルを落とす。すると、全身丸出しでバイトしてきたのですが、残念ながら、フックアップせず。
ルアーには触れてないのですが、この後は、何を投げても無反応。
3日目。
ミノーのレンジでは食わないし、トップでは食い切らないという状況で用意したのが、このTKRP。
波の状態がなんとか見える時間。
1投目で仕留めないと次はないので、凪の海を凝視し、かなり待って待って、小さいながらもセットの波が入ってきたタイミングで、TKRPを打つ。
絶妙なコースで、シモリを超えた波に綺麗に乗る。着水してから、水を掴むか掴まないかのリトリーブを開始。リールを数回巻いたところで、水面炸裂と同時にロッドに手応え。
やっぱり食った!
慌てず、スイープ気味に合わせて、無事に捕獲成功。久々に狙って獲った気持ちの良い1本でした。まさに「あなたの良き思い出のために」な魚でした。
TKRPの絶妙なレンジ、波動、アクションは時に唯一無二の性能です。
特にトウゴロウイワシやイナッコのような水面付近をざわざわと泳いでいるようなベイトを食っている時には、一度、キャストしてみることをおススメします。