こんにちは。
40年間飽きもせずに釣りをしているJUNです。
「アシストフックって高いなぁ」
「自作したいけど難しそう、面倒そう」って思ってませんか?
今日は、誰でも作れる超簡単で安価な管付きアシストフックの自作方法について徹底解説します。
是非、自分で作ってみて下さい。
最後には、オリジナルのアレンジフックも紹介します。
最初に断っておきますが、このアシストフックは主にスーパーライトジギング用です。
青物はワラサクラスまで釣ってはいますが、基本は、真鯛や根魚、ハマチクラスの青物用です。
(ドラグ1kg程度では切れたり、折れたり、伸びたりしたことはありません)
また、作業中はフックを手に刺したり怪我をしないようお気をつけ下さい。
アシストフックとは
アシストって、そもそも「助ける」という意味です。
昔は、メタルジグのリアには基本的にトリプルフックを付けて、それを補完する機能として、フロント側にアシストフックを付けていたわけです。
ただ、昨今は、そもそもリアにトリプルフックを付けることが少ないですし、アシストといいながら、メインフックであったりします。
アシストフックには、針が1本のシングルフック、針が2本のダブルフック(ツインフック)がありますが、スーパーライトジギングでは、ジグにじゃれつくようなターゲットが多いため、掛りを優先して、ダブルフックが使われることが多いです。今回もダブルフックの作り方を解説します。
自作アシストフックのメリット
自作アシストフックのメリットは以下の2点。
自作アシストフックは、圧倒的に安い
アシストフックは、消耗品。
市販で買うとツインフックで300円くらいするでしょうか。
最近は、中華製と思われる激安フックも見られますが、刺さりが甘いし、強度もいまいち信頼できません。せっかく掛けた魚を逃がして辛いです。
そうなると、自作が一番。
私が使っているシンプルなタイプなら、ダブルフックで62円程度です。
某巨大通販価格なんで、実際は、もっと安くなると思います。
根拠(ネット価格で算出)
市販にはないオリジナルにカスタマイズできる
市販のアシストフックを使っていると、「もう少しフックが小さい方がいいなぁ」「もっと短い方がいいなぁ」「アシストラインが固いなぁ」なんて、色々と思うことがあります。
それが、自作だと、使っているジグにあわせて自由に製作できるんですよね。
アシストフック自作に必要な材料は、管付きフックとシーハンター、ソリッドリングのみ
必要な材料は、ズバリ3つ。
・フック(管付き丸セイゴ 16号と18号/がまかつ)
・ソリッドリング(2号、3号)
アシストラインは、経済性と実績から、YGKヨツアミのシーハンター(赤色)。
太さは10号がおすすめ。
なぜかシーハンターって、結束部分で異常に強度が落ちるんですよね。
試していただけると分かりますが、8号(55lb)だと、両端にジグを結束して、少し力を入れて引っ張ると切れるんですよ。8号は、感覚的にちょっと不安なんで、10号を推奨します。
フックは、がまかつの管付き丸セイゴでフロントに使う場合は18号、リアに使う場合は16号。
リアのフックは、魚を追わせて食わせる狙いがあるので、口に入りやすい少し小さ目の16号を使用しています。
イサキだけを狙う場合は、14号を使用することがありますが、真鯛や根魚を掛けるとかなりの確率での呑まれますので、五目ジギングなら16号の方がいいです。
ソリッドリンクは、メーカーにより若干サイズが変わりますが、サイズ#2か#3で大丈夫です。
本当にコストを下げたいなら、ソリッドリングなしで、輪を作る方法もあります。これなら、40円で作成できてしまいます。
管付きとは、フックのチモト(付け根部分)にラインアイ(ラインが結べる穴)が付いたものです。
管付きにすることにより、フックの重量が若干重くなり、魚が吸い込みにくいというデメリットがありますが、なんたって、結びが簡単ですし、その分、ノットも小さくなります。そして、まず抜けません。
●フックに種類について
私ががまかつの丸セイゴフックを使うのは、細軸でヒネリがあり、とにかく刺さりが抜群だからです。
スーパーライトジギングは、ジグを丸のみするようなターゲットは少なく、ジグにじゃれつくような魚が多い。
それらのターゲットを効率的に釣るためにとにかく刺さりを重視しています。
刺さりが良い分、強度は弱くなります。ただ、スーパーライトで設定するドラグ1kgちょいくらいでは、まず伸びません。実際、カヤックから真鯛やハマチクラスを釣っている限りは伸びたことないです。そして、意外と耐久性もあります。
実際、下記写真の魚は、がまかつの丸セイゴフック16号(ダイソージグのリアだけにセット)を1回も交換せずに釣りました。
また、丸セイゴ針のようなフトコロがやや狭く、針先がやや内向きの針は、イサキや真鯛をただ巻きで追わせて食わせる場合に吸い込みがいいのも特徴です。根掛りもしにくいですしね。
一般的によく使われる「伊勢尼針」は、フトコロが広いため、魚を掛けるには向いているフックの形状です。太目のため、やや刺さりにくい感がありますが、このあたりは好みで使い分ければ良いと思います。
アシストフック自作に必要な工具は、プライヤーとハサミのみ
道具は、最低限、スプリットリングプライヤーとハサミがあればいいです。
ペンチは、穴が開いているタイプが2本あると、結束部の締め込みができますが、なければ、ジグが2つあれば大丈夫。
また、シーハンターやPEラインを切るには、神ハサミとして名高いスパシザーがおススメ。これPEラインが紙みたいにスパスパ切れて、めちゃくちゃ気持ち良いです。仕掛け作りが断然スムーズです。
自作管付きアシストフックの作り方
1.シーハンターを切ります。
長さは、フロント用9cm、リア用8cm。
慣れないうちはもう少し長めで余裕を持って下さい。
逆に慣れればフロント用8cm、リア用7cmでも作れます。
2.外掛け結びでフックを両端に結ぶ
結び方は、外掛け結びです。
外掛け結びと言っても1回まわすだけで大丈夫です。超簡単です。
シーハンター10号なら抜けるより前に結束が破綻します。
MAXどれくらいの強度が出るのか分かりませんが、10kgのバーベルは楽々持ち上がりますので、ご安心下さい。
「外掛け結びってどうやるの?」って方のために写真で解説します。
(写真はシーハンター30号と大型のフックを使用しています。)
②通したラインで輪を作って、フックの下へラインを通します。
③下に通したラインを先程作った輪の中に通します。
穴あきペンチがない場合は、フックをメタルジグのアイに通して、ジグを両側へ引っ張っても大丈夫です。
3.ソリッドリンク(溶接リング)に結ぶ
この工程は、簡単なんですけど、慣れないとちょっと分かり辛いです。
慣れると、単にリングを通して、1回ひねって、再度、リングに通すというだけです。
■ソリッドリング(溶接リング)への結束方法
大きなフックと紐で写真を撮ってみました。
①ラインを二つ折りにしてリングへ通し、更に、写真の矢印のように、リング自体を二つ折り部へ通します。
②リングを通すとこのような形になります。
③分かりやすいように、②の状態を裏返しました。
④二つ折り部分を180度ひねります。
⑤ひねった部分の輪を折り返して、再度、この輪の中へリングを通します。
⑥リングを通し終わった写真です。
⑦そのまま締め込めば完成です。
⑧リングをスプリットリングプライヤーにかけて、フックをジグのアイに固定し、強く締め込みます。
これが完成してダイソージグ28gに装着した状況です。
フロントは、シーハンターを8cm、リアはシーハンター7cmを余すことなく使って作成した写真です。
フロントは、アシストラインの片側が1.5cm、リアは1cmになります。
以上がスーパーライトジギング用の自作アシストフックの作り方です。
思ったより、簡単ではないでしょうか?
自作管付きアシストフックのマル秘のアレンジ
ここまで見て下さった方に私のマル秘アレンジを紹介。
これは、ジグをただ巻きで使う際に、リアに付けるアシストフックです。
フックを結ぶ際の端糸を3cmほど長く伸ばしておいて、甲殻類の触覚等をイメージしています。
簡易な鯛ラバみたいな感じで、根魚や真鯛が良く食ってくれますよ。
コメント