長年、ブログを書いていますが、実は今までノウハウ的な記事はほとんど書いてこなかったんですよね。
それほど釣果を上げているわけでないし、自分が釣りや魚に対して見えている部分って、多分10%とか20%なんですよね。
ほとんど分からない。
同じ海で釣りしてても、人によって、見えていること、感じていることって全然違いますし。
ただ、そんなこと言っていると、何も書けませんし、「ジギングでイサキってどうやって釣るの?」って聞かれることがよくありますので、あえて書いてみます。
イサキって、フィッシュイーターなの?
早速、本題ですが、多種多様な魚が釣れることが魅力であるSLJ(スーパライトジギング)ですが、やはりこの釣りの本命と言えば、イサキ。
イサキは、潮通しの良い岩礁帯を好む魚。潮が利かない内湾部になるとほとんど釣れません。
基本は、プランクトンや甲殻類を食べています。昼に釣ることが多いですが、本来は夜行性なんですよね。
あと、あまり触れられませんが、かなり警戒心が強い魚ではないかなというのが個人的な感覚です。
カヤックでは、反応を見つけた1投目に食ってくることは多いのですが、後が続かない。
ジグをキャストして斜め引きするときも、着水音が大きいとなんだか食いにくいように感じます。
魚の生態は、地域によることが大きいのですが、志摩沖で言えば、5月頃から浅場にベイトがさしてきます。志摩沖って、ちょっと特殊な地形で、沖数キロまで20メートルくらいの浅場が広がっています。その広大なシャローに大量のベイトが入ってくるので、魚にとっては、非常に食べやすいエサなんですよね。
普段は、プランクトンや甲殻類を好んで食べているイサキも、ベイトの方が大量かつ簡単に食べられるので、フィッシュイーターになってしまうわけです。
ただ、イサキには、もともと魚を追い掛け回す能力はないので、青物などの他魚が食い散らかし後のベイトやベイトボールになって遊泳力の落ちているベイトを食べていることが多いように思います。
イサキのジギング、アクションは4種類。
イサキがSLJの本命とされるのは、やはり釣るのがなかなか難しいからだと思います。
遊漁船の釣果を見ていても、朝は爆釣したのに夕方はサッパリとか、船内で数十匹釣れた翌日は数匹とか、そんなことがよくあります。
難しいというかムラが大きい。
もともと潮の影響を強く受ける魚ですし、自らがベイトを追い掛け回す魚ではなく、他魚のおこぼれを食べることも多いので、他魚との関係性もあります。
そんな気まぐれなイサキは、ジグを食うパターンも極端に変化します。
私が意識しているイサキ狙いのジグのアクションは以下の4つ。
1.フォール
2.ただ巻き
3.ワンピッチ
4.ショートピッチ(ふわふわアクション)
それでは、それぞれについて、書いていきます。
1.フォール
イサキはフォールへの反応が良いと言われますが、個人的にはフォールが際立って食うとは感じていません。
ただ、日によって、フォールでばかり釣れる日というのは確かにあります。
特にポイントについてのファーストフォールで食ってくることも多いので、フォール中のライン止まり、ラインの加速には、注意が必要。
ジグはセンターバランスでギラギラとフォールさせるパターンもありますが、意外とリアバランスでストーンとスピード感があるフォールの方が食うように思います。
タングステンジグのフォールでも良く食うので、フォールが早過ぎて食わないということはない。
あと、いわゆるロングフォールのようなアクション。
ロッドを高めに保持してから、テンションを抜くパターン。
このアクションって、実は非常に微妙で、テンションを抜いたジグがどこへ向かうか分からないんですよね。
もし魚が下からジグを追ってきた場合、魚の方向へジグが突っ込むと、多分、魚は驚いて逃げるわけです。
まぁ反射で食う個体もあるかもしれませんが。
ある意味、博打的なアクションではあります。
ただ、テンションを抜いて一瞬、ジグが無重力な感じにフワッとしたタイミングは魚種によらず確かにバイトしやすいように思います。
2.ただ巻き
ただ巻きは、イサキだけでなく、真鯛やこの時期のメバルにも有効なアクションです。
このアクションは、技術というより精神的な部分によるところが大きい。
暇なんですよね。なんか釣れる気がしない。
せっかくジギングするなら、ジグを動かしたいですよね。
とにかく釣れると信じて巻くだけです。
スピードは、色々と試して下さい。
本当に釣れそうにもないスローな巻きでも食ってくることがあります。
ただ巻で是非試して欲しいのは、ブレードチューン。
リアフックに市販のブレードを付けるだけ。
特にイサキやメバルは、ジグそのものよりも小さなブレードに反応が良い日が良くあります。
クレイジーオーシャンから商品化されていますが、デコイから出ているスイベル付きのブレードだけ購入してアシストフックへ接続すれば十分です。
綺麗に回転するのが魚にとって良いとは限りませんからね。
ルアーについては、人間の都合で考えないことです。魚のことは魚に聞くべし。
3.ワンピッチ
イサキというとなんか特殊なジグアクションがいるように感じかもしれませんが、普通のワンピッチでも良く釣れます。
よく言われるふわふわとしたスローなアクションがダメで、早めのワンピッチだと「ドン」と食ってくる日もあります。
自分も初めてイサキを釣った時は、ハマチ狙いのワンピッチで食ってきて、意外に感じました。
遅いアクションが駄目な時は、基本に戻って是非、試していただきたい。
4、ショートピッチ(ふわふわアクション)
これが、イサキ狙いの本命アクション。
ロッドのティップを使い細かいアクションを連続させる。
リール回転1/2~1/4でワンアクションのイメージ。
ただ、リールの回転はあまり意識せずに、とにかくロッドアクション主体でジグを小刻みに動かす。
タックルは、皆さんジギング用を使っていますが、個人的にはジギングロッドよりもファースートアクション気味なバスロッドやキャスティングロッドの方がやりやすい。
重いジグを使わないのでショートグリップでも手に負担がかからないし、かえって手首のスナップが使えるので、ショートグリップの方が優位だったりする。
ジグは、1/2ピッチくらいだとリア重心で少しだけ飛ばすイメージ。
もっと細かいアクションは、軽めのセンターバランスでジグをふわふわとさせるイメージで操作するとよい。
まとめ
イサキのスーパーライトジギングのジグアクションについて書いてみました。
他にも色々とあると思いますが、この4つを意識していれば、だいたいのパターンはつかめると思います。
それぞれ、単独で使ってもいいですし、フォールさせる、少しただ巻きからのワンピッチ、そしてショートピッチといった風にこれらを組み合わせてももちろんOK。
イサキのスーパーライトジギングって、かなり多様なパターンがあるんですよね。
そして、究極的にはどんなアクションでも釣れるし、こういった多様性がこのゲームを面白くさせているのかもしれません。
それから、1つ重要なことは、イサキに狙いを絞るなら、ボトムは捨ててもいいです。
ボトムワンしゃくりでのイサキも無いことはないですが、かなり少ないです。
底をとるとどうしてもハタ類が食ってきます。
根掛りも多発しますし。
底よりは、とにかく中層から上層に、長い間ジグを置いておいた方が確実にイサキは釣れます。
それでは、皆さん、良い釣りを!
コメント
イサキの釣り方勉強になりました。
ボトムは捨てて、中層から上をキープした方が良いのは分かってるんですが、
全然反応がない時の修行感が半端ないです(*_*)
魚探も上手く使えないですし・・・
どうしても根魚に癒しを求めてしまうんですよ~w
スーパーライトは、多種多様な魚が釣れるところも魅力ですし、私もボトムを打ちますよー。
魚探は、糸引くような流れた反応とか激熱ですけど、そんな反応は、なかなか出ないですね。
この時期は、魚探よりも目視でベイトボールを探す方が早いかもしれません。
先に根魚でお土産を確保して、後半、イサキに集中するのがいいかも。